「紅白(こうはく)」の語源は"赤と白"?おめでたい色の組み合わせの由来
1. 「赤と白の組み合わせ」が語源
「紅白(こうはく)」は「紅(こう=赤い色)」と「白(はく=白い色)」を組み合わせた言葉で、日本ではもっともおめでたい色の組み合わせとされています。
2. 紅白がめでたい理由は源平合戦から
紅白の組み合わせがめでたいとされる起源の一つは、源平合戦で源氏が白旗、平家が赤旗を掲げたことにあるとされています。敵味方を分ける色が、後に対抗する二組を示す色として定着しました。
3. 「紅」は赤より上品な色
「紅白」の「紅」は「赤」ではなく「紅(くれない)」です。紅花から採れる紅色は赤より上品で華やかな色とされ、祝い事には「赤」ではなく「紅」の字が使われます。
4. 紅白饅頭は祝い事の定番
「紅白饅頭」は結婚式・入学式・卒業式など祝い事の定番の配り物です。紅い饅頭と白い饅頭をセットにした祝い菓子は、おめでたい席を彩る日本独自の食文化です。
5. 紅白歌合戦は大晦日の国民的番組
NHKの「紅白歌合戦」は1951年に始まった大晦日の国民的番組です。女性歌手チーム(紅組)と男性歌手チーム(白組)が対抗する形式は、源平合戦の紅白に倣っています。
6. 紅白幕は式典の装飾
式典や催し物の会場に張られる「紅白幕(こうはくまく)」は、祝いの場を示す装飾です。紅白の縦縞の幕は、その場が慶事であることを視覚的に伝えます。
7. 「紅白戦」はチーム内の練習試合
スポーツの「紅白戦」はチーム内を紅組と白組に分けて行う練習試合です。対抗戦を紅白で分ける発想は、源平以来の日本文化の伝統です。
8. お祝いの水引も紅白
祝儀袋に結ぶ「水引(みずひき)」も紅白が基本です。紅白の水引は祝い事に、黒白や黄白の水引は弔事に使い分けます。色の組み合わせで場の性質を示す日本独自の記号体系です。
9. なぜ「白紅」ではなく「紅白」か
「紅白」の語順で「白紅」とは言わないのは、赤(陽・祝い)を先に置く慣習があるためとされています。めでたい色を先に述べる語順が固定化したものです。
10. 紅白は日本文化のカラーコード
紅白の組み合わせは日本文化における「おめでたさ」のカラーコードです。この二色を見ただけで祝いの場であることが伝わる。色に意味を持たせる日本の視覚文化の洗練された例です。
赤と白で祝いを示す「紅白」。源平合戦に始まるとされるこの色の組み合わせは、千年の時を経て日本人にとって「おめでたい」を一目で伝える最強のカラーコードになりました。