「けん玉」の語源は"剣と玉"?世界が注目する日本の伝統玩具の由来


1. 「剣」+「玉」が語源

「けん玉」は「剣(けん=先の尖った棒)」と「玉(たま=球)」を組み合わせた言葉です。棒状の「剣」と穴の開いた「玉」を糸でつなぎ、玉を皿に載せたり剣先に刺したりして遊ぶ玩具の構造がそのまま名前になっています。

2. 原型はフランスの「ビルボケ」

けん玉の原型はフランスの「bilboquet(ビルボケ)」とされています。16世紀のフランス宮廷で遊ばれていた玩具が日本に伝わり、日本独自の形に発展しました。ただし類似の玩具は世界各地に存在します。

3. 日本で現在の形になったのは大正時代

日本でけん玉の現在の形(十字型の剣に大皿・小皿・中皿がある構造)が確立したのは、大正時代に広島県呉市の江草濱次が考案した「日月ボール」がきっかけとされています。

4. 「もしかめ」は基本技

けん玉の基本技「もしかめ」は、大皿と中皿に交互に玉を載せ替える技で、「もしもし亀よ」の歌に合わせて行うことからこの名前がつきました。連続回数を競うのがけん玉入門の定番です。

5. 世界大会が開催されている

けん玉は「KENDAMA」として世界的に人気が高まっており、世界大会が開催されています。特にアメリカではストリートカルチャーと融合し、スケートボードやBMXと並ぶエクストリームスポーツとして注目されています。

6. 広島県廿日市市はけん玉の聖地

広島県廿日市市はけん玉生産の中心地であり、「けん玉発祥の地」として知られています。市内にはけん玉の博物館があり、けん玉をテーマにした町おこしが行われています。

7. 集中力とバランス感覚を鍛える

けん玉は集中力・バランス感覚・手先の器用さを鍛える効果があるとされています。教育現場でも注目されており、体育の授業や放課後の活動に取り入れる学校もあります。

8. 技の数は数千種類

けん玉の技は基本技から超高難度技まで数千種類あるとされています。「飛行機」「灯台」「一回転飛行機」など、技名もユニークで、次々と新しい技が考案され続けています。

9. 検定制度がある

日本けん玉協会が認定する検定制度があり、10級から1級、さらに準初段から十段までの段位が設けられています。技の難易度に応じた明確な基準があり、上達の目標として機能しています。

10. 「KENDAMA」は世界語に

「kendama」は英語をはじめ多くの言語でそのまま使われる世界語になっています。日本の伝統玩具が海外の若者文化と融合して新たな人気を獲得した成功例として注目されています。


剣と玉を糸でつないだシンプルな構造の「けん玉」。フランスの宮廷遊びが日本で独自に進化し、令和の今では世界中のストリートで回される。小さな玩具に込められた技と集中の世界は、国境を越えて広がり続けています。