「じゃんけん」の語源は中国語の"拳"?グー・チョキ・パーの言葉の由来
1. 語源は中国語の「拳(けん)」に由来
「じゃんけん」の語源は中国語の拳遊び(拳法)に由来するとされています。「じゃん」の部分は中国語の「両(リャン)」や「石(じゃく)」が変化したとする説があり、「けん」は「拳(こぶし)」を意味します。
2. 江戸時代に日本に伝わった
じゃんけんの原型が中国から日本に伝わったのは江戸時代とされています。当初は酒席の遊びとして広まり、「石拳(じゃくけん)」「虫拳(むしけん)」など複数の拳遊びが存在していました。
3. 「グー・チョキ・パー」の名称
「グー」は握り拳の形から(英語のgoodに由来するという説もある)、「チョキ」ははさみで切る「チョキン」の音から、「パー」は手を開いた「パッと開く」の擬態語からとされています。いずれも確定した語源ではありません。
4. 「最初はグー」は志村けんが広めた
じゃんけんの掛け声「最初はグー、じゃんけんぽん」は、コメディアンの志村けんがテレビ番組で使ったことで全国に広まったとされています。それ以前は地域ごとにさまざまな掛け声が使われていました。
5. 地域で異なる掛け声
じゃんけんの掛け声は地域によってさまざまです。「じゃんけんほい」「いんじゃんほい」「ちっけった」「じゃいけん」など、日本各地に独自の掛け声があり、方言の一種としても注目されます。
6. 三すくみの原理
じゃんけんの「グーはチョキに勝ち、チョキはパーに勝ち、パーはグーに勝つ」という関係は「三すくみ」と呼ばれます。蛇がなめくじに勝ち、なめくじが蛙に勝ち、蛙が蛇に勝つという古い言い伝えと同じ構造です。
7. じゃんけんは世界に広がった
じゃんけんは「Rock Paper Scissors(RPS)」として世界中で遊ばれています。英語では石・紙・はさみと呼ばれ、ルールは日本と同じです。世界大会も開催されており、戦略と心理戦のゲームとして認知されています。
8. 人工知能はじゃんけんに強い
じゃんけんは完全にランダムに出せば勝率は三分の一ですが、人間には出す手に偏りやパターンがあるため、人工知能(AI)が相手の癖を読んで高勝率を達成する研究が発表されています。
9. じゃんけんで決める文化
日本では物事を公平に決める手段としてじゃんけんが広く使われています。席順、掃除当番、最後の一個を誰が食べるかなど、日常のあらゆる場面で「じゃんけんで決めよう」は万能の解決策です。
10. 「あいこ」は「合い子」
じゃんけんで同じ手が出ることを「あいこ」と言いますが、これは「合い子(あいこ=引き分け)」に由来するとされています。「合い」は一致すること、「子」は状態を表す接尾語です。
中国の拳遊びから日本の子どもの手遊びへ、そして世界の「Rock Paper Scissors」へ。「じゃんけん」は三つの手の形だけで成立するシンプルなゲームでありながら、公平さと偶然性を兼ね備えた、人類共通の意思決定ツールです。