「だるま」の語源は禅宗の祖・達磨大師?願掛け人形の名前の由来
1. 禅宗の開祖・達磨大師に由来
「だるま」は禅宗の開祖とされるインドの僧・菩提達磨(ぼだいだるま)に由来します。サンスクリット語の「Bodhidharma(ボーディダルマ)」を漢字音写した「達磨」が日本語の「だるま」の語源です。
2. 九年間の壁面座禅の伝説
達磨大師は中国の少林寺で九年間壁に向かって座禅を組み続けたという伝説があります。この長い座禅で手足が腐り落ちたとされ、手足のない丸い形のだるま人形はこの伝説に基づいています。
3. 「起き上がり小法師」が原型
だるま人形の原型は「起き上がり小法師(おきあがりこぼし)」という玩具です。底が重く倒しても起き上がるこの玩具と達磨大師の不屈の精神が結びついて、現在のだるまの形が生まれました。
4. 「七転び八起き」の精神
だるまは「七転び八起き」の精神を象徴する縁起物です。何度倒しても起き上がる起き上がり小法師の構造が、困難に負けない不屈の精神を体現しており、選挙や受験の願掛けに使われています。
5. 片目を入れて願掛けする
だるまの目は最初は両目とも白く、願い事をする際に片目(左目)を墨で入れ、願いが叶ったらもう片方の目を入れるのが一般的な使い方です。この「目入れ」の風習は江戸時代に始まったとされています。
6. 高崎だるまが生産量日本一
群馬県高崎市は「高崎だるま」の産地として知られ、全国のだるま生産量の約八割を占めるとされています。毎年1月に開かれる「少林山七草大祭だるま市」は多くの参拝客で賑わいます。
7. 赤い色には魔除けの意味がある
だるまの定番の赤い色には魔除けの意味が込められています。古来、赤は邪気を払う色とされ、疱瘡(天然痘)除けの赤い人形が赤いだるまの起源の一つとする説もあります。
8. 選挙の「だるまに目入れ」は定番
日本の選挙で当選が確定した際に候補者がだるまにもう片方の目を入れるシーンは、選挙報道の定番映像です。政治家にとってだるまは選挙戦の象徴的なアイテムとなっています。
9. カラフルなだるまも増加中
従来の赤いだるまに加え、金運の金色、恋愛の桃色、健康の白など、カラフルなだるまが増えています。願い事の種類に応じて色を選ぶスタイルが若い世代を中心に広まっています。
10. 「だるまさんがころんだ」は遊びの定番
子どもの遊び「だるまさんがころんだ」は、鬼が振り向いたときに動きを止める遊びです。だるまの「倒れても起き上がる」イメージとは異なり、「動かない」ことがルールになっている点が面白い転用です。
インドの僧・達磨大師の名前を冠した「だるま」。九年の座禅で手足を失ったという伝説が、倒しても起き上がる日本の縁起物へと姿を変えました。不屈の精神を丸い体に込めた赤い人形は、日本人の祈りと根性の象徴です。