「貯金」の語源は"金を貯える"?節約文化の言葉の由来


1. 「金を貯える」が語源

「貯金(ちょきん)」は「貯(ちょ=貯える・蓄える)」と「金(きん=お金)」の組み合わせで、金銭を蓄えることを意味する漢語です。将来に備えてお金を残しておく行為を二文字で表しています。

2. 「貯蓄」「預金」「貯金」の違い

「貯蓄」はお金を蓄える行為全般、「預金」は銀行に預けるお金、「貯金」は郵便局(現ゆうちょ銀行)に預けるお金を指す使い分けがあります。日常会話では「貯金」がもっとも広く使われています。

3. 貯金箱の歴史は江戸時代から

日本の貯金箱は江戸時代にはすでに存在していました。陶器製の「壺貯金」や竹筒の貯金箱が使われており、庶民の間にも貯蓄の習慣が根付いていたことを示しています。

4. 豚の貯金箱の由来はイギリス

世界的に有名な「豚の貯金箱」の起源はイギリスとされています。安価な陶器の材料「pygg(ピッグ)」で作った貯金壺が「pig(豚)」と混同され、豚の形の貯金箱が作られるようになったという説があります。

5. 日本人は世界的に貯蓄率が高い

日本人は世界的に見ても貯蓄率が高い国民とされてきました。「もったいない」「備えあれば憂いなし」という精神が貯蓄文化を支え、将来への備えを重視する国民性が反映されています。

6. 「タンス預金」は自宅保管

銀行に預けず自宅のタンスなどに現金を保管することを「タンス預金」と呼びます。金利が低い時代には銀行に預けるメリットが少なく、タンス預金の総額は数十兆円にのぼるとも言われています。

7. 「500円玉貯金」は手軽な貯蓄法

500円玉を見つけたら貯金箱に入れる「500円玉貯金」は日本で人気の手軽な貯蓄法です。満杯になると数万円〜十数万円になる達成感が魅力で、楽しみながら貯められる方法です。

8. 「お年玉貯金」は子どもの金融教育

お年玉の一部を貯金させることは日本の家庭でよく行われる金融教育です。「全部使わずに少し貯金しなさい」という教えは、子どもの頃から貯蓄の習慣を身につけさせる知恵です。

9. 「貯金ゼロ」は現代の社会問題

近年は「貯金ゼロ世帯」の増加が社会問題として取り上げられています。非正規雇用の増加や物価上昇により、かつての「貯蓄大国日本」のイメージは変化しつつあります。

10. 「時間の貯金」という比喩

「時間の貯金」「健康の貯金」のように、「貯金」は金銭以外のものを蓄える比喩としても使われます。今の努力が将来の資産になるという考え方は、貯金の概念を人生全般に拡張した表現です。


金を貯える「貯金」。将来の安心のために今を少し我慢する。この二文字に込められた日本人の堅実さと未来への備えの精神は、貯金箱の硬貨の音とともに、多くの家庭に受け継がれています。